相手が銀行や学校法人の場合はどう呼べば良いのかな。
このような悩みを解決します。
ビジネスにおいて相手の会社を敬って呼ぶ際に、「御社」と「貴社」という2種類の言葉を見たことがあると思います。
何となく使い分けをされている方もいるかと思いますが、正しい使い分けを覚えてみましょう。
目次
御社と貴社の使い分け
貴社(きしゃ)・・・書き言葉で使うもの
御社と貴社は使う場所によって使い分けが正解。
ちなみに、「御社」「貴社」は敬語なので、「御社様」「貴社様」という使い方は二重敬語にあたるため誤りです。
相手が銀行の場合
銀行の場合は、御社・貴社は使いません。
話し言葉:「御行」
書き言葉:「貴行」
になります。
使い分けは御社と貴社と同じです。
相手が省庁の場合
省庁は、
話し言葉:「御省」「御庁」
書き言葉:「貴省」「貴庁」
となり、省か庁かで異なりますが、「御」と「貴」を頭につけて呼びます。
相手が学校・学校法人の場合
学校や学校法人は、
話し言葉:「御校」
書き言葉:「貴校」
となります。
学校名が○○学園の場合は「御学園」「貴学園」、○○学院の場合は「御学院」「貴学院」とも呼びます。
相手が病院の場合
病院は、
話し言葉:「御院」
書き言葉:「貴院」
となります。
相手が信用金庫の場合
信用金庫は、
話し言葉:「御庫(御金庫)」
書き言葉:「貴庫(貴金庫)」
となります。
相手が市役所、区役所の場合
市役所や区役所は、
話し言葉:「御庁」
書き言葉:「貴庁」
となります。
「役所」ではなく「庁」が正解です。
相手が機構の場合
機構は、
話し言葉:「御機構」
書き言葉:「貴機構」
となります。
相手が組合の場合
組合は、
話し言葉:「御組合」
書き言葉:「貴組合」
となります。
相手がセンターや協会などの社団法人の場合
センターや協会などの社団法人は、
話し言葉:「御センター」「御協会」
書き言葉:「貴センター」「貴協会」
となります。
とくに社団法人は会社と区別をつけるべきで、一般社団法人や公益社団法人は、営利社団法人である会社と違い、営利を目的としていません。
そのため、通常の会社とは異なり、営利と非営利という違いがあるため、区別して敬称をつける配慮が必要になります。
さいごに
正しく相手の敬称をつけて呼ぶことで、相手も気持ちよくビジネスができます。
間違った使い方は好まれないため、さまざまな呼び名を覚えて、正しく使用しましょう。
