あなたは「グローバルサイト」と「英語サイト」の違いをご存知でしょうか。
そのような勘違いをされがちですが、実は「グローバルサイト」と「英語サイト」は全く異なるものなのです。
本記事を最後まで読むことで、
- グローバルサイトとは何か
- グローバルサイトの目的
- グローバルサイトの役割
を理解することができます。
あなたがもしグローバルサイト制作の担当者に任命されているのなら、とても参考になりますよ。
目次
グローバルサイトとは

結論から言うと、グローバルサイトとは「全世界に向けた情報発信用のサイト」のことです。
日本やアメリカ、ヨーロッパなど特定の地域に向けて情報発信をするのではありません。
ターゲットは全世界となり、全世界で共通の情報を発信するのがグローバルサイトです。
もちろん言語は世界共通語の「英語」になります。
ここが勘違いされやすい原因の一つで、
『グローバルサイトだから英語』なのです。
ローカルサイトとは

グローバルサイトに対して使われる言葉で、ローカルサイトとは「特定の地域に向けて情報発信するサイト」のことです。
特定の地域に向けたサイトなので、その地域の言語を使います。
- アメリカなら英語
- フランスならフランス語
- イタリアならイタリア語
- タイならタイ語
- 中国なら中国語
日本のサイトも日本という地域に向けたサイトなのでローカルサイトになります。
主に現地のメンバーがWebサイトを運用しています。
ローカル(local)という英語は「一定の地方、地域」という意味です。
英語サイト(多言語サイト)とは

ここまでグローバルサイトとローカルサイトについて説明しました。
他に似た言葉で「英語サイト(多言語サイトとも呼ばれる)」があります。
広義の意味では「ローカルサイト」に含まれる場合もありますが、ここでは「日本語サイトを英語(多言語)に翻訳したサイト」と定義します。
ローカルサイトとの違いは、
- ローカルサイト
- 特定の地域に向けた情報を配信するサイト
- 英語サイト(多言語サイト)
- 日本に向けた情報を特定の言語に翻訳したサイト
となります。
内容が日本向けに作られているサイトを、英語(他言語)で読めるようにしたものが英語サイト(多言語サイト)です。
Webサイトの運用は基本的に日本にいるメンバーが行います。
グローバルサイトの目的・役割とは
全世界に向けて情報発信をする理由は3つあります。
- ブランド価値の訴求
- 各国事業のサポート
- ローカルサイトへの誘導
それぞれ見ていきましょう。
グローバルサイトの目的・役割①ブランド価値の訴求
グローバルサイトは「ブランドの価値や魅力」を伝えるサイトです。
ESG/CSR投資情報や主要事業内容を掲載することで投資家にもアピールできます。
ニューヨークに本社のあるインターブランド社が毎年1回公表している、
- グローバルブランドの価値を評価したブランドランキングである“Best Global Brands”
- 日本ブランドの”Japan Best Global Brands/Japan Best Domestic Brands”
などのランキングレポートでランクインすることも、指標の1つとなります。
インターブランド社の「Brand Valuation(ブランド価値評価)」は、ISOによって世界で最初にブランドの金銭的価値測定における「世界標準」手法として認められています。
最新の2019年のBest Global Brandsのトップ10は以下の企業です。
- 1位 – アップル
- 2位 – グーグル
- 3位 – アマゾン
- 4位 – マイクロソフト
- 5位 – コカ・コーラ
- 6位 – サムスン
- 7位 – トヨタ
- 8位 – メルセデス・ベンツ
- 9位 – マクドナルド
- 10位 – ディズニー
名だたる企業がランクインしています。
グローバルサイトは「ブランドの価値や魅力」を伝えることが大切です。
グローバルサイトの目的・役割②各国事業のサポート
グローバルサイトは各国事業のサポートをする機能もあります。
各国事業部門でうまくブランド価値や魅力を伝えきれていない場合に、それをグローバルサイトでサポートします。
- 企業がグローバルで伝えるべき企業情報
- ビジョンや経営方針
- 事業内容
などを掲載します。
グローバルサイトの目的・役割③ローカルサイトへの誘導
グローバルサイトは各国のローカルサイトへの誘導をするためのゲートウェイとしての役割も持ちます。
グローバルサイトは全世界で共通の情報を発信していますが、現地のステークホルダーを彼らに向けた情報を発信しているローカルサイトへ誘導することもできます。
ローカルサイトの情報が少なく、またSEOが弱ければ現地のステークホルダーがサイトにたどり着けず、自国での事業内容を把握することができなくなってしまいます。
そうなると企業はビジネスチャンスを失ってしまいます。
グローバルサイトはローカルサイトへの誘導をするためのゲートウェイとしての役割がとても効果的です。
グローバルサイト制作で必要なもの
ここからはグローバルサイト制作において必要なものをご説明します。
- グローバルサイトで取得すべきドメイン
- グローバルサイトで考慮すべきSEO
- グローバルサイトで依頼すべき翻訳代行
他にもたくさんありますが、今回は3つをご紹介します。
グローバルサイトで取得すべきドメイン

ドメインはインターネットの住所にあたります。
最近は「.tokyo」や「.osaka」など、地域の名前が入っているドメインも多くなりました。
ローカルサイトであれば地域ドメインも良いかもしれませんが、やはり企業が使用するのであれば、「.co.jp」など企業でしか取得できないドメインが良いでしょう。
グローバルサイトで考えると、国際基準である「.com」を選ぶべきです。
全世界に向けて情報発信するので、グローバルであることに違和感のないドメイン「.com」を取得することをおすすめします。
グローバルサイトで考慮すべきSEO

グローバルサイトでは日本語サイトのSEO対策がそのまま通用しないと考えて良いです。
日本語サイトをそのまま翻訳しただけのサイトでは、言語の違いによる文化の違いなどが原因でSEOが通用しません。
むしろペナルティをくらう可能性もあります。
グローバルサイトであることを考慮して特定の地域に依存しないキーワード、文章構成にするべきです。
また翻訳はそのまま訳すのではなく、内容を理解し文化などの違いによる誤解を招かない文章を書きましょう。
繰り返しますが、グローバルサイトのSEOは日本語サイトのSEO対策とは別に考え、海外の検索ユーザーの使いやすいサイトにしましょう。
グローバルサイトで依頼すべき翻訳代行

先ほどグローバルサイトは日本語サイトの翻訳では駄目だとご説明しました。
それではグローバルサイト制作時にどのように情報発信すれば良いのでしょうか。
答えは、
ことです。
ただ日本語原稿を英語に翻訳するのではなく、伝えたい意図を汲み取り、グローバル向けに翻訳することが必要です。
そのため翻訳代行会社選びはとても重要です。
EMEAO!(エミーオ!)なら、
- 優良業者を簡単に検索できる
- コンシェルジュに要件定義を手伝ってもらえる
というメリットがあり、完全無料で、簡単に、スピーディーに、複数の優良業者の紹介を受けることができます。
EMEAO(エミーオ!)に掲載されている業者は厳しい審査をクリアした優良業者ばかり。
業者検索機能からいくつかの項目を選ぶだけで優良な業者を簡単に選ぶことができます。
グローバルサイトの事例9選
ここからはグローバルサイトの事例を9つご紹介します。
どのサイトも誰でもご存知の企業です。
グローバルサイトの参考にしましょう。
グローバルサイトの事例①日産自動車
https://www.nissan-global.com/EN/
日産自動車株式会社(にっさんじどうしゃ、英語: Nissan Motor Co., Ltd.)は、神奈川県横浜市に本社を置く日本の大手自動車メーカー。通称とブランド名は日産(Nissan)。北アメリカやヨーロッパなどの50か国では高級車ブランドのインフィニティ(Infiniti)、また新興国向けには低価格ブランドのダットサン(Datsun)を展開する。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例②三菱自動車
https://www.mitsubishi-motors.com/en/
三菱自動車工業株式会社(みつびしじどうしゃこうぎょう、略称:三菱自動車(みつびしじどうしゃ)・三菱自工(みつびしじこう)、英語: Mitsubishi Motors Corporation、略称:MMC)は、日本の自動車メーカーである。1970年に三菱重工業から独立した。 2016年10月に日産自動車が筆頭株主となり、日産自動車とフランスのルノーと共にルノー・日産・三菱アライアンスを構成している。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例③三菱電機
https://www.mitsubishielectric.com/en/index.html
三菱電機株式会社(みつびしでんき、Mitsubishi Electric Corporation)は、日本の大手総合電機メーカーであり、三菱電機グループの中核企業。 同社は、1921年1月15日、三菱造船(後の三菱重工業)より分離独立する形で設立された。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例④スズキ
スズキ株式会社(英語: SUZUKI MOTOR CORPORATION)は、日本の四輪車及び二輪車のメーカーである。
四輪車の世界販売台数は第10位、国内販売台数は第3位、二輪車の世界販売台数は第8位、国内販売台数は第3位、船外機では販売台数世界第3位である。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例⑤セイコー
https://www.seikowatches.com/global-en
セイコーホールディングス株式会社(英称:Seiko Holdings Corporation)は、東京都中央区に本社を置くセイコーグループの中心会社である。ブランド名はSEIKOの他複数を保有しており、高級実用腕時計であるグランドセイコーや高級・宝飾腕時計としてクレドール、セカンドラインとしてデフュージョンブランドALBAをはじめ、ALBAの上級ファッションブランドウォッチであるWIRED、ライセンスウォッチブランドアニエスベーなどを展開している。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例⑥スバル
SUBARU(スバル)は、株式会社SUBARU(旧・富士重工業)が展開する自動車製造部門・航空機製造部門のブランド名である。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例⑦武田薬品
武田薬品工業株式会社(たけだやくひんこうぎょう、英文:Takeda Pharmaceutical Company Limited)は、大阪府大阪市中央区と東京都中央区に本社を置く日本の製薬会社である。タケダ、Takeda、武田薬品とも略称される。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例⑧キヤノン
キヤノン株式会社(読みはキャノン、英: Canon Inc.)は、カメラ、ビデオをはじめとする映像機器、プリンタ、複写機をはじめとする事務機器、デジタルマルチメディア機器や半導体露光装置(ステッパー)などを製造する大手電気機器メーカー。
芙蓉グループ。東証一部およびニューヨーク証券取引所(ティッカー:CAJ)上場企業であり、TOPIX Core30の構成銘柄の一つ。
製販が分離しており、マーケティング・販売業務は、地域統括販売会社(キヤノンMJ (CMJ)、キヤノンUSA、キヤノンヨーロッパ、キヤノン中国(佳能)、キヤノンオーストラリア)を中心に展開されている。
Wikipediaより
グローバルサイトの事例⑨富士通
https://www.fujitsu.com/global/
富士通株式会社(ふじつう、英: Fujitsu Limited)は、日本の総合エレクトロニクスメーカーであり、総合ITベンダーである。ITサービス提供企業として売上高で国内1位、世界4位(2015年)。通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行っている。
Wikipediaより
まとめ:グローバルサイトの目的と役割とは?大事なポイントを徹底解説!
グローバルサイトとは「全世界に向けた情報発信用のサイト」のことでした。
対して英語サイト(多言語サイト)と呼ばれるものは、日本語サイトを翻訳して他言語で読めるようにしたもので、グローバルサイトとは根本的に異なります。
グローバルサイトは日本語をただ英語に翻訳するだけでは駄目で、グローバルに向けた内容・構成でないと海外のステークホルダーにはその企業の良さが伝わりません。
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